性能と意匠の融合

2018.11.05

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アドブレインのクライアントというと設計事務所並みの設計が魅力のアーキテクトビルダーというイメージがあるようですが、時代の流れもあって性能を売りにしている工務店も増えてきました。

例えば、livearth(リヴアース)という家づくりレーベルでブランディングを実施させていただいたリビングプラザさん。

(写真はウェブサイトから借用)

業界でも注目されてて、リクシルでエコロジー賞を受賞されたり、東大で講演したりもされているようですが、見学会も好調で毎回100組超えとのこと。

「性能」という数値で明確にできるところをブランディングの軸に据えながら、家を建てようと考えている家族が単純に「この家いいな」と思える佇まいや内部空間をデザインし、ビジュアルとしてはそちらを前面に出すというやりかたがうまくいっているのではないかと思われます。

「いいな」と興味をもったあとに、徹底した性能確保のための取り組みとその実績を知ると、その後他社に行っても「あ、ここ(の性能は)はたいしたことないな」と感じるはずなので、他を回れば回るほど「どうせ建てるなら性能の良いリヴアースで!」となり、結果受注につながっているのではないかと推測されます。

これから寒い時期を迎えますが、そうなるとそこに体感が加わることで説得力はさらに増すことになりそうです。

まだまだデザイン(意匠)で差別化できている工務店が多いのも事実ですが、こうしたデザインも身につけてきた性能系の工務店が増えてくると、高気密・高断熱に熱心でない工務店もきちんと数値で自社の家づくりを把握しておかないとあっという間に顧客を奪われることになりそうです。

アドブレインの勉強会(工務店学舎)では施工や設計の話はあまりやらないのですが、ブランディングの一環として、意匠系の工務店が家の性能をどう考えるかを検討するミーティングのようなものを、一度企画してみようかなと考えています。

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